陳情令には数々の名シーン、名台詞がありますよね。
みなさんどのシーンが一番お好きですか?
25話のあの台詞でしょうか?
36話の木漏れ日のあの台詞、もしくは酔っぱ藍湛のあのシーンでしょうか?
それとも43話の雪の舞うあのシーンでしょうか?何話か忘れたけどおんぶのあのシーンでしょうか?
もう数えきれないほどの名場面・名台詞で溢れかえっていますよね。
私もどのシーンもどの音楽も、出だしだけで号泣してしまう体質になってしまいました。
もっと言えば1話を見て人物が登場するだけで泣けます。
ですが、「もっとも印象に残っているシーン・台詞は?」と聞かれたら
聶懐桑(ニエ・ホワイサン)の「お見それしたな」
なんです。
なんでやねん!
自分でもなんでやねんとは思うのですが、今回は陳情令の中で頻発されるこの迷台詞について考察したいと思います。
これについてはブログオープン前から、どうしても書きたかったらしいので付き合ってやってください。
今回の記事には、少しですがあらすじにも触れています。
未履修の方はご注意ください!
2周目以降の愉しみ方としてお読みいただければ幸いです。
聶懐桑の「お見それしたな」とは?
もしかしたら「そんなこと言ってたっけ?」という人もいらっしゃるかもしれません。
現に私に陳情令を勧めてくれた友人は
「そんなん言ってたっけ?」
と言ってましたし、Twitterでツイートした時もすこぶる反応が薄かったのです。
けど、言ってました。
何度も何度も言ってました。
登場して魏嬰と絡むたびに言っていたと言っても過言ではありません。
それでは詳しく見て行きましょう!
陳情令 第4話「異端の仙師」
姑蘇藍氏での座学がはじまる回ですね。
本来ならサブタイトル通り、平和な座学に温氏が乗り込んでくるというところがメインのお話になるかと思います。
しかし、私にとってはこの第4話は記念すべき「初・お見それ」以外のなにものでもありません。
当時は私も陳情令のなんたるかもわかっていないウブな初心者(今でもまだ初心者ですが)。
プリントアウトした相関図を握り締めながら、座学の白いお揃いの衣装にオロオロするばかりでした。
ちなみにこの時の推しは沢蕪君(今でも大好き兄上)。
そして今では沢蕪君と阿瑤(アーヤオ)の初絡みだけで号泣です。
座学がスタートし、約3000条以上ある姑蘇藍氏の家規に我らが主人公・魏嬰はすっかり飽きて生あくび。
そんな中、どこからか小鳥のさえずりが。
みんなが訝しげに当たりを見回す中、魏嬰はひとりの人物に目を止めます。
「何を隠している?」
その人物はこっそり袖下に隠した、座学に来る道中で捕まえたという金の雀(カナリア?)を見せます。
お見それしたか?
確かに。お見それした
え?今なんつった??????
この人物こそ聶懐桑(ニエ・ホワイサン)。
これ以降、魏嬰と交流を深め、一緒にいろいろやらかしたりなどする人物で、剣より雅を愛する人です。
もうここから「お見それしたか?」に気を取られて話が頭に入ってきません。
日本語訳がおかしいのか、中国語ではなんと言っているのか。
ここで一度見るのをやめて調べてみました。
你很嚣张啊
「你很嚣张啊(ニーヘンシャンジャオア)」
どうやら中国語では「你很嚣张啊(ニーヘンシャンジャオア)」と言っているようです。
違っているかもしれませんが、私にはそう聞こえます(※あてにならないのでご注意ください)。
この「你很嚣张啊」をGoogleさんで翻訳すると「あなたは傲慢です」となります。
あまり良い意味ではなさそうですが、二人のやりとりから悪い意味では使っていなさそうです。
陳情令の英語タイトル「The Untamed」は日本語では次のような意味になります。
なんとなく近しい気がしますよね?
どうやら男の子同士で、やんちゃなところを尊敬や憧れ・皮肉を込めて、
「你很嚣张啊」
と言い合っているようです。
タイトルの回収も含まれている気もします。
で、それが日本語になると
「お見それしたな」
になったようです。
お見それしたな……。
リアルな人生で聞いたことも使ったこともない日本語です。
しかし確かに時代劇では使っていそうな気もします。
「いやはや、お見それしましたぞ」とか ひげのおじさんが言ってそうです。
ものすごい違和感を感じたものですが、かと言って他にどのように訳せばピンと来るのかわかりません。
「さすがです」?「やるなあ」?なんだかいまいちです。
よしんばここを「さすがですわ」としたとして、正直めちゃめちゃつまらなくはありませんか?
やはりここは「お見それしたな」としていただいて正解というか、もはや素晴らしい名台詞に聞こえてきました。
こうして私は「お見それしたな」の虜になったのです。
ちょっと今回本当に誰も最後まで読んでくれないんじゃないかと心配になってきた。
陳情令 第5話 「湖の怪」
座学を叱られて追い出された魏嬰は、藍湛監視のもと蔵書閣にて3日間筆写の罰を受けておりました。
堅物の藍湛の表情を変えようと、あの手この手で気を引こうとするも、春画を見せたところで藍湛マジギレ。
春画を破り捨て「失せろ!」
ふてくされて蔵書閣を後にする魏嬰。
裏山で江澄と聶懐桑におもしろおかしくことの顛末を話します。
「失せろだって?」
聶懐桑はおかしくてまたらないといったふうに笑います。
「魏兄にはお見それしたぞ。藍忘機に乱暴な言葉を使わせるとは!」
はい!ここ!
ここでも「お見それした」出ました。
会話の中でさらっと出ましたが、確かに言っております。
陳情令 第8話 「不吉な影」
陰鉄探しの旅に出る藍湛と魏嬰。
潭州の町に入ったところでばったり懐桑に出会います。
お面をつけて藍湛を驚かそうとする魏嬰を驚かす懐桑。
肩を組んで、座学の後まっすぐに清河に戻らなかったのかと聞く魏嬰に、お互い様だと笑う懐桑。
そして二人はにんまりと
「まったく お見それしたな」
と指を差し合い笑うのです。
はい!「お見それしたな」いただきました!!!
そしてこの時の藍湛の顔!!!!!!!
これもし撮影じゃなかったら一博激おこ案件ですよね。
怖い怖い。
もう数えるのやめましたが、「お見それしたな」がまたきました。
ここまでくるともはや違和感などありません。
キターーーーーーー!という感じです。
8話にしてもうこの二人の間でのお決まりになるのだなと予想。
そして予想は的中し、この後懐桑と魏嬰が絡むたびに高確率でこのやりとりを見かけるようになるのです。
他の人物に対して懐桑も魏嬰もこの台詞を言うことはなかったので、二人だけの絆と言ってもよいのではないでしょうか。
これ以降も出てきたはずなので(自信がない)、ぜひ探しながら見てみてくださいね!
陳情令 第50話 最終回
そして、最終回!!
ここは念のためあらずじは一切書かないでおきます。
ただ、最後に現れた懐桑。
その懐桑が放った一言。
「魏兄ときたら。まったく お見それしたぞ」
ああああああああああああああ!!!!
この時の私の感動が伝わるでしょうか!?!?
みなさんが最終回で色々感動しているところ、おそらくひとりだけ別なとこでめちゃくちゃ感動しておりました!!!!!!
魏嬰は「とんでもない。聶兄には負ける」と返しています。
が、二人とも目がまったく笑っていません。
初期の頃とはまったく違う「お見それしたな」なのです。
それを見ている藍湛の神妙な面持ちも以前とはまったく別物です。
ですが、最後の最後にこの台詞をちゃんと入れてくれたということは、やはり陳情令の中でとても重要な役割を担う台詞なんだと確信できたうれしさでいっぱいです。
みなさん、大丈夫でしたか?
なんか叫んでますけど気にしないでくださいね。
まとめ
今回は阿星大注目の名台詞、「お見それしたな」の考察をお届けしました!
気づいておられた方も、そんなの言ってたっけ?と言う方も、2周目以降からはぜひ「お見それしたな」に注目して見てみてください♪
以上、阿星おすすめの陳情令2周目以降の愉しみ方でした!
ちなみにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、阿星のTwitterアカウントは「@omisoreshitana」なのです♪